雪と柚子塩ラーメンと君の背中と
僕の知らない君がいる。
君は、僕の知らない顔をしている。
僕の知らない顔を、誰かが見ている。
君は、たくましく生きてるって言い張ってるけど、背中は小さくて、頼りない。
儚くて、小さくて、脆くて、弱弱しい。
いつの間にか、消えてなくなってしまう。
雪で濡れたダウンジャケットを抱えて。
柚子塩ラーメン、冷えた体に染みる。
雪に降られて。
冷え性でも、手をつないだら寒くない。
そしたらもう、手は離さない。
守りたいって言いたいところだけど、頼りないよね。
何も出来やしないし、持ってもない。
話なら、いくらでも聞く。
次は、カレーラーメンでも食べようか。
朝まで語り明かそう。飽きるまで。
さようなら。